木漏れ日 オリーブ

記憶の欠片を綴る

2023.4.20.THU

 

岩井俊二最新作『キリエのうた』の一報。

そのはじまりのはじまりの中に、 松村北斗 の名が連なっていた。

泣いた。

松村北斗、彼は私がいま一番みたい役者だ。

その理由の一つに、ずっとずっと浮かんでは消える想いがあって。

それは、篠田昇の撮る松村北斗がみたいということ。

だけど

それは

どうしても叶わない。

 

どんなに時が過ぎようと、篠田さんの撮る世界は私には特別で、

色褪せることはない。

その篠田さんの映像との出会いの起点に岩井監督が居る。

 

この日提示された彼のポートレートは“完璧”と言ってしまえるくらい

私の想い描く岩井監督の映画の住人そのもので息をのんだ。

まだまだ『キリエのうた』の輪郭は捉えられないけれど、

岩井監督がほんのり話してくださったりし始めていて

これからどんどんカタチが、色が、みえてくるのだろうな。

束ねていこう。

 

そして2023.4.20.THUからずっと在る想い。

油断すると目頭に熱をもってしまうから、まばたきを多めにする。

いまはただのんびり空を仰いで

『キリエのうた』の撮影中から公開までの道中、

どこか遠く遠く上の方で、と

気配をそんなfairy taleを少しばかり信じてもいいようなそんな気がする。

 

十月を待つ